限られた時間で効果を出す仕事術

ポイント1
週1回15分の振り返り“内省で“やめること"を決める

週に1回、 リラックスした状態で過去の
予定表を眺め、仕事を振り返る時間を15分つくる。
すると1週間の行動で成果につながったタスクが見えるのと同時に、何度も催促しなくてはいけなかったメー
ルや長時間の会議、 さらには凝って作成した割には成果がなかったパワーポイントなど、 無駄なタスクも見えてくる。 無駄だという気づきがあると、 それらを“や
める勇気が湧いてくる。 そうすれば自然に、 作業効率化の行動に移せるはずだ。

ポイント2
"意識" ではなく“行動”改革で巻き込み力を磨き、
作業量を25%削減

行動を起こす前に意識を変える必要があ
ると考える人が多いが、 何もしなければ
意識は5年、10年変わらない。 先に行動
を変えて成功体験を得ることができれば、
自然と意識も変えることができると考え
よう。 やめることを決めたら、 自分だけ
ではなく、上司や先輩に「試しにやめて
みませんか?」とトライアル的な提案を
する“巻き込み力、 で行動を起こす。 いい
結果が出れば継続できる可能性が高まり、
作業量の削減につなげられるだろう。

ポイント3
ゾーンに入る
「25分 業務+5分休憩
相棒はキッチンタイマー

作業時間を25分に区切って途中休憩を
挟むという「ポモドーロテクニック」。
発案者がポモドーロ(トマト)形のキッチ
ンタイマーを使ったことからその名がつ
いたこの時間管理術は、締め切りのブレ
ッシャーをかけることで脳が活性化する
といわれ、多くのトップ社員が実践。も
ちろん25分が短ければ45分にしてもいい。
またノイズキャンセリングヘッドホンを
装着して雑音をシャットアウトするのも、
集中力アップに効果的だ。

ポイント4
差し戻しが74%減少。
作業効率化のキモ
フィードフォワード

人材育成の新たな手法として注目されて
いる 「フィードフォワード」。 過去にさか
のぼって問題点が指摘され、改善のため
に作業する 「フィードバック」ではなく、
未来に向けた最良の完成形を事前に提示
してもらうことが特徴だ。 例えば提出物
を作成する際、進捗20%あたりで提出先
に 「イメージは合っていますか?」と確
認。 すると完成前にお互いの目指す完成
図のイメージを共有することができ、「差
し戻しが74%減少する」という。

ポイント5
7時間睡眠+ "何もしない"
朝の5分で、自律神経と仕事脳が整う

睡眠不足になるとパフォーマンスが落ち
るだけではなく、 精神疾患などで働けな
くなるリスクも上がる。 できるだけ1日
の睡眠時間は7時間程度確保し、難しけ
れば日中に30分以内の昼寝を取り入れよ
う。 またストレス対策として有効なのが
週に2回以上の有酸素運動と、 何もしな
い時間をつくること。 おすすめは朝活で、
朝起きたら何もせず5分間ぼーっとする。
スマホなどのデジタルに触れないことで、
自律神経が整う効果も期待できる。