食べ物で顔痩せできる?

ダイエットするなら、ボディだけではなく顔痩せも同時に目指したいものです。体がスリムでも顔がぽっちゃりとした印象だと、あまり痩せているように見えないからです。

しかし、顔痩せは体のダイエットより難しく、マッサージやエクササイズだけで顔をすっきりさせるのは至難の業です。

そこで今回は、顔痩せに効果が期待できる食べ物や食事の工夫の仕方を紹介します。体の内側からキレイになって、すっきりとした顔を目指しましょう。

そもそも顔が丸くぽっちゃりしてしまう理由は何なのでしょうか。ここでは、その原因を「脂肪」「筋肉」「むくみ」の3つの観点から探っていきます。

 

顔に余分な「脂肪」が付いている
当然のことですが、体が太ると顔にも脂肪が付きます。しかも、顔は部分痩せが難しい部位であるため、一度付いた脂肪は簡単には落ちません。

特に脂肪が付きやすいのは、あごと頬です。この部分の丸みが気になる場合は、脂肪太りを疑いましょう。

 

顔の「筋肉」が衰えている
顔の筋肉は、皮膚を支える重要な役割を果たしています。しかし、筋肉が衰えると皮膚を支えきれなくなり、「たるみ」があらわれることになります。たるみが大きくなると顔の輪郭がはっきりしなくなるため、顔が太ったように見えてしまいます。

特に、常にマスクを着用していて表情を変えることがあまりない、リモートワークで人と接する機会が少ない、よく噛まずに急いで食事をすることが多い、といった方は、筋肉が衰えやすいため要注意です。

 

顔に「むくみ」がある
顔が腫れたようにパンパンになっている場合は、むくみを疑ってみましょう。

むくみとは、血液やリンパの流れが滞って過剰な水分や老廃物がうまく排出されず、皮膚の下に蓄積された状態を指します。塩分の摂り過ぎやアルコールの摂取等がむくみをまねくこともあるため、心あたりのある方は食習慣から見直したほうがよいかもしれません。

顔が太ってしまう原因がわかれば、顔痩せに効果が期待できる食べ物がわかってきます。本章では、顔痩せにおすすめの食べ物を紹介します。

 

脂肪燃焼効果が期待できる食べ物
顔についた脂肪だけを落とすのは難しいですが、脂肪燃焼に役立つ食品を積極的に摂取することで顔痩せを目指せます。

生姜
生姜は、体を温めて基礎代謝を高める働きがあるとされています。基礎代謝が上がれば脂肪が燃焼されやすくなり、太りにくく痩せやすい体質を目指せるでしょう。

ラム肉や牛の赤身肉
もう一つのおすすめは、ラム肉や牛の赤身肉です。「ダイエット中にお肉はちょっと……」と思うかもしれませんが、ラム肉や牛の赤身肉には脂肪燃焼に重要な役割を果たすカルニチンが多く含まれています。また、ラム肉や牛の赤身肉は筋肉を形成するたんぱく質も豊富です。筋肉痩せを防ぐ効果が期待できるため、ダイエット中でも積極的に食べるようにしましょう。

 

顔の筋肉に働きかける食べ物
顔の筋肉に働きかけることは、フェイスラインの引き締めにつながります。筋肉を鍛える、筋肉の緊張をほぐす、筋肉の材料となるたんぱく質を摂る等、さまざまな方法で顔痩せを目指しましょう。

ビーフジャーキー
歯ごたえがあって噛む回数が自然に増えるビーフジャーキーは、表情筋を鍛えるのに適した食品です。ビーフジャーキーにはたんぱく質やミネラル、ビタミン類等が豊富に含まれているため、ダイエット中の栄養不足の解消にも役立つでしょう。

ただし、商品によっては塩分を多く含みますので、食べる量には注意が必要です。

セロリの葉、ピーマン、きゅうり等
エラが張って顔が大きく見えてしまう方、歯を強く食いしばったり歯ぎしりをしたりする癖のある方には、「ピラジン」を含むセロリの葉やピーマン、きゅうり等をおすすめします。ピラジンは、血流を改善して筋肉の凝りをほぐす効果が期待できる成分です。

鶏むね肉・ささみ・卵等
ダイエット中でも、筋肉の材料となるたんぱく質は積極的に摂らなければいけません。しかし、たんぱく質と一緒に糖質や脂質を摂り過ぎてしまうと顔痩せは難しくなります。できれば、鶏むね肉やささみ、卵等の低糖質、低脂質、高たんぱくな食品を選ぶようにしましょう。

 

むくみの解消に役立つ食べ物
むくみの解消には、塩分や水分の排出をうながす食品を摂るのがおすすめです。

バナナ、ほうれん草、小松菜、海藻類等
バナナやほうれん草、小松菜、海藻類等には、余分な塩分の排出をうながすカリウムが多く含まれています。これらは食物繊維も豊富に含むため、ダイエット中の便秘解消にも効果的です。

水分
むくみがある場合は、水分を積極的に摂るようにしましょう。水分が不足すると体は本能的に水分の排出を抑えようとするため、かえってむくみがひどくなってしまいます。むくみを解消して顔をすっきりさせたい場合は、こまめに水分を摂るようにしてください。

顔痩せしたいならば、食べ方や調理方法にも工夫が必要です。理想のフェイスラインに近づくために、今日から食事に対する意識を変えていきましょう。

 

油を使用する調理を控える
適量の油はダイエット中でも摂取しなければなりません。しかし、フライやてんぷら等油脂の摂取量が多くなってしまう調理方法はやはり控えるべきです。糖質の過剰摂取も避けてください。

いったん顔に付いた脂肪は、なかなか落とせないものです。付いてしまった脂肪を落とすことも大切ですが、まずはこれ以上脂肪を蓄積させない努力をするようにしましょう。

 

よく噛んで食べる
よく噛んで食べることは、ダイエットの基本です。特に顔痩せをねらう場合は、噛む回数を増やして顔の筋肉をしっかり動かすようにしましょう。おやつ代わりにガムを噛むのもおすすめです。

ただし、ガムはキシリトールガムなどを選ぶようにしましょう。糖分の多いガムは虫歯になりやすく、太りやすいため避けてください。

 

余分な塩分を摂らないようにする
塩分の摂取量を抑え、むくみを防ぐのも大切です。外食が多い方や、味の濃い料理が好きな方は、日頃から塩分を摂り過ぎている恐れがあるため、注意しましょう。

食生活を変えるのが難しい場合には、前述した塩分の排出をうながす食品を積極的に摂るようにしてください。おやつをバナナにして、メインディッシュの前に海藻サラダなどを食べれば、食べ過ぎの予防にもなります。