“食欲の秋”こそ要注意!「ダイエット」・「薄毛」につながる「糖」の危険

テレビや雑誌のダイエット特集で頻繁に取り上げられていることもあり、「糖質制限」という言葉がよく知られるようになりました。実はこの「糖」が健康だけではなく「薄毛」にも大きく影響しているということはご存じでしょうか?今回は、「糖」 と「薄毛」の関係や“秋”ならではの対策法をご紹介します。

糖質の摂り過ぎが体に悪影響を及ぼすことは有名ですが、そもそも「糖質」とは何を指すのでしょうか。「糖質」とは、私たちの生命維持に欠かせない三大栄養素(炭水化物・タンパク質・脂質)のひとつである「炭水化物」から「食物繊維」を除いたものの総称なので、単純に「糖質=炭水化物」ということではないんですね!

ごはん3杯でアウト!?知っておきたい糖質量の目安

意外にも、日常的に主食として食べている炭水化物には、これだけの糖質が含まれています。健康的な生活を送るための適正糖質が130g(1日あたり)と言われているので、この表をもとに計算すると、ごはん3杯で既にオーバーしているということに…。そこにおかずやデザート、お酒が加わってくるとほとんどの人が無意識に過剰な糖質を摂っていることがわかります。

「薄毛」につながる“糖化”はこうして起こる!

なぜその「糖」が「薄毛」を招くのでしょうか?糖質を過剰に摂取した状態が続くと、体内の余分な「糖」とタンパク質が結合して老化物質AGEsが発生します。この現象は「糖化」と言われ、ここで発生したAGEsは体外に排出されにくく、体内に蓄積されてしまうのです。

頭皮が硬くなることで「抜け毛」を招く危険性

タンパク質の中のひとつであり、健康な頭皮の土台となるコラーゲン繊維がAGEsと結びついてしまうと、弾力性が失われて頭皮や肌の硬化を進めてしまいます。そうなると当然ですが髪は育ちにくくなり、やがて抜け毛になることも。また、頭皮の血行不良によって十分な栄養が行き渡らなくなるため、髪のコシが弱くなる恐れもあります。

細胞レベルまで影響して発毛を阻害!?

AGEsが影響するのは、コラーゲンだけではありません!毛母細胞へ発毛因子を送り出す毛乳頭細胞にAGEsが溜まってしまうと、毛乳頭細胞から炎症物質が発生し毛母細胞の分裂が阻害されるので、抜け毛が増えることはもちろん、新たな髪も生えにくくなる危険性もあるんです。

「糖」を抑えて“育毛の秋”にする食生活3選!

いくら「糖」が「薄毛」につながるとはいえ、食事を厳しく管理しすぎるのも逆にストレスの原因になってしまいますよね。そこで、ここでは“秋”だからこそ実践してほしい『髪にやさしく美味しい食生活』を3つピックアップしてみました!

“食欲の秋”には「すき焼き」より「キノコ鍋」

脂身の多い牛肉にたっぷりの砂糖、みりんを加える「すき焼き」は、実は糖質のオンパレードなんです。もちろん、たまに食べる分には良いのですが本格的なお鍋のシーズンでレギュラーメニューにするなら、ぜひ「キノコ鍋」にしましょう!

「キノコ」は優秀な糖質オフ食材

まず、この圧倒的な糖質の低さが特長。その上、キノコは食物繊維を多く含んでおり、糖質の吸収を穏やかにしてくれます。また、糖質や脂質の代謝を促すビタミンB群も豊富なため糖質を抑えて代謝も促す“一石二鳥”の役割。

“芸術の秋”のお供には「ポップコーン」より「くるみ」

芸術の秋は、たくさん映画を観たい季節でもありますよね。そんな時につい手が伸びてしまう「ポップコーン」は、とうもろこしに含まれる糖分とバター、キャラメルの組み合わせで高糖質になりがち。そこで映画鑑賞中のお供にオススメしたいのが「くるみ」です。

低糖質かつ抗酸化作用もある「くるみ」

くるみは低糖質なナッツ類の中でも特に糖質が低いので、糖を抑えながら小腹を満たすことができます。さらに抗酸化作用のあるポリフェノールメラトニンも豊富なところもポイントが高いですね。最近はコンビニでもすぐ手に入るようになったので、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。

“行楽の秋”の乾杯は「ビール」より「レモンサワー」

行楽の秋と言えば、飲み会が増える時期。そこで頻繁に「とりあえずビールで!」と始めてしまう方は注意が必要です。生ビールの中ジョッキには、1杯に11gの糖質が含まれていると言われており、いわゆる“ビール腹”になるのもその糖質の高さが要因のひとつとされています。

「レモン」のクエン酸量は圧倒的

そんなビールの代わりにオススメしたいのが生絞りの「レモンサワー」。レモンには糖質の代謝を促す働きのあるクエン酸が豊富に含まれており、その量はなんとうめの約2倍、みかんの約6倍とされています。たっぷりとレモンを絞って、すっきりさっぱり糖化対策をしてみてはいかがでしょうか。

「食べる順番」で血糖値をコントロール

食物繊維を始めに食べることで腸内の糖質吸収が穏やかになるとともに、食欲抑制の働きがあるインクレチンというホルモンの分泌が促進されると言われています。野菜等に多く含まれる食物繊維には糖質だけではなく食欲をコントロールする働きもあるんですね。ぜひ「食べる順番」も意識してみましょう!