髪に良いと言われる食べ物は?

食べ物が体をつくることと同様に、薄毛対策のためには、髪に良いとされる食べ物を積極的にとることが大事です。また、髪に良いとされる食べ物でも食べ方に気を付けなくてはならない場合もあります。
薄毛対策のために、髪に良いとされる 食べ物や、食事の組み合わせなどを紹介します。

1. 薄毛対策のために、髪に良いとされる食べ物&悪い食べ物は?
「薄毛対策のためには、食生活を改善した方がいい」と聞いても、忙しい日々を送る現代女性達は、外食やテイクアウト、手軽に購入できるコンビニのご飯なども、毎日の生活に欠かせないでしょう。
そのような食生活で、髪に良い食べ物を取り入れることはできるのでしょうか?

●薄毛対策のために知りたい、気を付けたい食べ物
まずは、薄毛対策のために気を付けたい食べ物を紹介しましょう。
食品から摂る脂肪酸のバランスが崩れると、自己免疫疾患を引き起こして皮膚トラブルが起こります。薄毛が気になる方は、サラダ油やマーガリン、またそれらを含んだレトルトやお菓子などの加工食品の摂り過ぎには注意した方がいいでしょう。

●男性&女性共通!コレステロール値が高い食べ物の摂り過ぎはNG
頭皮の血行不良を引き起こしてしまうため、コレステロール値が高い食べ物は 薄毛の原因になると言われています。脂肪分の多い肉だけを食べるなど偏った食事をせずに、バランス良く様々な食べ物を摂取することが薄毛にはいいといえるでしょう。

●チョコレートと髪の関係は ?
普段から口にしている嗜好品で、薄毛対策になりそうな食べ物はあるのでしょうか?
チョコレートが好きな女性は多いと思いますが、チョコレートは、髪の成長を促す作用がある鉄や亜鉛が含まれています。規則正しい食生活が大事ですが、カロリーが高いので食べ過ぎに注意して、たまの気晴らしにチョコを食べるのはいいでしょう。

2. 薄毛対策のために、髪に良いとされる栄養素や食べ物は?
薄毛対策のためには、どのような栄養素を含む食べ物を積極的にとればいいのでしょうか。薄毛対策のために、髪に良いとされる食べ物を具体的に紹介します。

1. たんぱく質:髪の主成分
髪の毛は、約18種類ものアミノ酸が結合して作られたケラチンというたんぱく質でできています。
髪の毛の99%がたんぱく質でできていますが、臓器や神経細胞など様々な部位もたんぱく質で成り立っているため、摂取するたんぱく質の量が少ないと、頭皮や髪にまで栄養が行き渡らず薄毛になる可能性があります。
人間の体は生命維持のために、髪よりも臓器を優先して栄養を運ぶため、薄毛に悩んでいる方は積極的にたんぱく質を摂取するとよいでしょう。また、特に女性を中心に、現在の食生活は炭水化物などの糖質に偏りがちのため、意識をして肉や魚などを食べるようにするといいでしょう。

青魚にはオメガ3脂肪酸と呼ばれるDHAEPAが多く含まれています。
これは、血流を促す作用があり、髪の毛をつくりだす毛母細胞がある毛根にも栄養が届きやすくなると言われています。
さらに、魚には髪を作るケラチンの生成を助けるメチオニンというアミノ酸が含まれていて、高たんぱく質。まさに優秀な食材と言えるでしょう。

2. 亜鉛
亜鉛は、髪の主成分であるたんぱく質を体内で効率よく利用するための大切な栄養素です。外食中心の生活や、インスタント食品ばかり食べるなど、偏った食事をしていると亜鉛が不足する可能性があります。
亜鉛が含まれている、牛肉の赤身、高野豆腐、ブロッコリーなどを意識して食べましょう。

亜鉛たっぷり!「海のミルク」と呼ばれるカキ

貝の中で栄養値が高いカキは、薄毛対策に良いとされるビタミン類やミネラル類などの栄養素が含まれています。
また、カキに含まれているタウリンは血行を促進。リジンという成分は、たんぱく質の生成を助ける役割があります。
髪に良いとされる栄養素を、バランスよく含んだ食べ物です。

3. 鉄分
健康診断などで貧血と診断される女性は多く、病院では鉄剤を処方された方もいるでしょう。
鉄分が足りずに貧血のままでいると、健康状態はもちろんのこと、髪は細く薄毛にむかうと言われています。また、皮膚も薄くなり、乾燥が目立つようになるので、髪に悩む女性はとくに意識して摂取するのがいいでしょう。
鉄分は、ほうれん草やひじきなどにも含まれていますが、効率よく摂取するには動物性の食材がおすすめです。

◎鉄分の含有量がトップクラス!レバーと髪の関係は?

レバーは、鉄分が豊富なことで貧血予防に良いと言われていますが、薄毛対策にも良いとされることをご存じでしょうか。
レバーは、鉄分だけではなく、髪の再生と健康を維持するビタミンB群、亜鉛必須アミノ酸なども豊富に含まれています。

4. ビタミン群
ビタミン群は、髪と頭皮に働きかける栄養素なので、薄毛対策のために、髪に良いとされています。
緑黄色野菜にはミネラルとビタミンが豊富で、中でもビタミンAは新陳代謝を促進することで髪の健康を維持し改善します。柑橘類に多く含まれるビタミンCは、皮膚のコンディションを整えるので、頭皮環境を改善。ナッツ類に含まれるビタミンEは、髪の成長を助ける役割があると言われています。

・ビタミンA…新陳代謝を促進
・ビタミンB群…過剰な皮脂分泌を抑制する
・ビタミンC…髪にハリやツヤを与えるコラーゲンの生成を助ける
・ビタミンE…抗酸化作用を持ち、頭皮環境を整える
・ビタミンH(ビオチン)…頭皮と髪の健康維持、アミノ酸代謝の促進

◎ビタミンCたっぷりの柑橘類には薄毛対策に良いとされるリモネンも含まれる

ビタミンCが豊富な柑橘類は、肌にいいだけではなく女性の薄毛対策のために、髪に良いと言われています。
例えば、柚子にはビタミンCだけではなく、ヘスペリジンといって血流を良くする働きをもつ成分や、薄毛の原因となる酵素の働きを抑制するリモネンという成分が含まれています。
柚子は他の食べ物との相性もいいので、料理にも取り入れやすいのが嬉しいポイントです。

5. 大豆イソフラボン
納豆や豆乳、きな粉などの大豆製品には、イソフラボンという薄毛対策に重要な成分が含まれています。
イソフラボンは、女性ホルモンのひとつであるエストロゲンに似たような働きをするため、男性ホルモンを抑制し薄毛対策になる効果があると言われています。
女性は、加齢により女性ホルモンが低下し、エストロゲンの分泌は20代後半をピークに後は減少します。一方、エストロゲンの減少を止めることは難しいので、女性ホルモンのエストロゲンに似た作用をもつ、大豆製品を食べるのが髪に良いと言われています。

◎毎日の習慣に豆乳をとりいれよう!

大豆製品は良質な植物性たんぱく質で、動物性よりも体内への吸収効率が高いのが特徴です。

忙しい人でも手軽に摂取できる豆乳がおすすめです。豆腐もサラダや味噌汁に入れるだけで一品になるので、取り入れやすいでしょう。
薄毛対策のために、髪に良いと言われる食べ物は手軽なものを選び、習慣化することがポイントです。

3. 薄毛対策のために、髪に良いとされる食べ物を、どうやって取り入れるのがいい?
どのように食べるとよいのか、食べ方に注意をしなければならないのかを紹介します。

●完全栄養食品と呼ばれる卵は、加熱して食べた方が良い
卵には抗酸化作用が強いセレニウム、白髪予防にも効くビタミンH(ビオチン)が含まれ、薄毛対策に良い食べ物としては理想的です。しかし、生卵で食べるとその効果を得ることができません。
卵白に含まれるアビジンというたんぱく質が、髪に良いビオチンと結合すると、せっかくのビオチンが体内に吸収されるのを阻害してしまいます。
ゆっくりとした食事時間がとれない時は卵かけご飯にしたくなりますが、髪のことを考えると、卵は加熱するのがいいでしょう。

●生姜は加熱することで髪に良いとされる成分ができる
料理に欠かせない生姜は、薄毛対策に良いとされる成分がたっぷり含まれています。
血行 を促進するジンゲロールという成分は、手足の先や頭皮などの末端部分までも温めるので育毛に良いと言われています。
また、活性酸素は頭皮トラブルを招く要因となりますが、生姜に含まれるショウガオールは、活性酸素を抑制する働きがあります。ただし、ショウガオールは加熱することで生成されるため、髪のために摂取する際は、加熱して摂取するのがいいでしょう。

●5色でそろえてバランスをとるのが大事

薄毛対策に良い食べ物を意識的に摂取することはいいことですが、それ単体を摂り続けるのではなく、何事もバランスが大事です。薄毛対策のためには「赤・黒・緑・黄・白」の5色を目安に食べ物をそろえるのがいいでしょう。

5色の食べ物を意識することで、髪の主成分であるたんぱく質をはじめ、ミネラルが豊富な海藻類、頭皮環境にもいいビタミン類などの食べ物をバランスよく摂取できます。

慣れないうちは難しいかもしれませんが、実はすごく簡単なポイントがあります。

それは、和食の定食を思い浮かべることです。例えば、ご飯、味噌汁、鮭の塩焼き、サラダ、ひじきの煮物、冷ややっこの6種あれば、5色そろいます。こういった伝統的な和食は、栄養のバランスがとれているといっていいでしょう。

洋食の場合も、5色を思い浮かべて用意ができると、薄毛対策メニューがそろいます。コンビニや外食でメニューを選ぶ際にも、5色の食べ物を心掛けてみましょう。

4. 薄毛対策のために、髪に良いとされる食べ物を少しずつ取り入れましょう
忙しい日々が、薄毛対策だけのために大きく食生活を変えることは大変ですが、髪や頭皮にいい食べ物や、心がハッピーになるような食べ物を選びながら、前向きな薄毛対策への道を歩んでいきましょう。