40代になると痩せにくくなった理由

40代で痩せにくいのは、それなりの理由があります。
ここでは、40代が20代や30代に比べ痩せにくい理由について説明します。

20代30代と比べて基礎代謝が低下している

40代にもなると、20代30代と比べ基礎代謝が低下するため、痩せにくくなります。

40代女性の場合、運動しなくてもカロリーを消費できる基礎代謝量はおよそ1,100kcalと言われます。
基礎代謝だけで太らないようにしたいなら、毎日の食事による摂取カロリーを1,100kcal程度に抑える必要があるのですが、これは現実的ではありません。
低下した基礎代謝の力を補うために摂取カロリーを無理に抑えようとすれば、今度は栄養不足に陥り、不調や病気の原因になってしまいます。

20代30代の頃では成立した食事制限のダイエットも40代では通用せず、痩せるためのハードルが高いわけです。

仕事のストレスが溜まりやすくなっている

40代にもなれば、管理職や現場のリーダー、後進の指導など重責を担うポジションに就くことも多々あり、必然的にストレスの多い仕事環境になります。

ストレスがダイエットに与える悪影響はさまざまですが、その一つに「コルチゾール」というインスリン分泌を促進するホルモンの問題があります。
このホルモンは、ストレスの影響で増えます。
コルチゾールが増えれば脂質を増やすインスリンが過剰に分泌されるため、痩せたい人にとってはもちろんよくありません。

仕事の関係でストレスが過剰になると、体質にも影響すると思ってください。

女性ホルモンが減少している

女性の場合、40代になると女性ホルモンの「エストロゲン」が減少しやすくなる問題も痩せにくい要因です。

エストロゲンは女性らしい体をつくるうえで欠かせないホルモンですが、脂肪の燃焼に大切な役割も持っています。
エストロゲンが減少すると、脂質を排出できず体脂肪として蓄積されやすい状態に。
そのうえ、男性ホルモンの増加を招き、皮下脂肪や内臓脂肪もつきやすくなるのです。

40代女性が太りやすいのは、こうしたホルモンバランスの乱れと無縁ではありません。

好きなものを食べられるようになっている

40代は、若いころと比べ、好きなものを自由に食べられる環境にあります。
とくに家事をあずかる主婦は、毎日の調理や食材の買い出しなど、食べ物を選びつくる機会の多い立場です。

食べ物に触れる機会が多くなればそれに対する関心も高くなり、食べる必要のないものまで買って食べてしまう場合も。
このような状況では痩せたいと思っても太りやすくなってしまいます。
だからこそ、40代でも痩せる・太りにくい食事や運動、生活習慣を意識して過ごすのが大切です。