羽毛ふとんと羽根ふとんの違いは?

羽毛ふとんと羽根ふとんは、詰め物に使われているダウンとフェザーの割合によって区別されています。ここでは、羽毛ふとんと羽根ふとんの違いについて、詳しく説明していきます。

羽毛ふとんと羽根ふとんの違いは羽の種類と比率
混同されがちな「羽毛ふとん」と「羽根ふとん」。双方のふとんには、れっきとした違いがあります。羽毛ふとんの詰め物に使われているのは、ダウンと呼ばれる羽毛です。このダウンを50%以上含んでいるものが羽毛ふとんに分類されます。一方の羽根ふとんには、フェザーと呼ばれる羽軸(羽の中心軸)のついた詰め物が使われています。そして、フェザーが50%以上含まれているものを羽根ふとんとしています。

羽毛ふとんに多く含まれているダウンとは
羽毛ふとんの詰め物として、多く含まれているダウン。ダウンとは、水鳥の胸元に生えている毛のことを指します。羽軸がなく、ふわふわとした触り心地が特徴です。また、タンポポの綿毛のような見た目から、「ダウンボール」とも呼ばれています。ダウンは、寒いときには広がって空気を含み、暑いときには縮まって空気を流すという性質があります。その優れた性質を生かし、軽量さと高い保温効果を実現しているのが羽毛ふとんなのです。温度だけではなく、湿度調整機能も兼ね備えています。

羽根ふとんに多く含まれているフェザーとは
フェザーは、羽根ふとんの詰め物として多く含まれています。真ん中に硬い羽軸があるのが特徴の羽です。フェザーは大きく分けて2種類あり、水鳥の翼部分に生えている大きめの羽根を「フェザー」、腹部に生えている小さめの羽根を「スモールフェザー」といいます。また、羽根の長さにも違いがあります。6.5cm以上のものがフェザー、それよりも短いものがスモールフェザーです。一般的なふとんではダウンと混合してスモールフェザーが使われています。スモールフェザーの特徴は、弾力性のある形状です。この弾力性から、クッションや枕といった寝具にも使われています。しかし、羽毛ふとんと比べると、通気性は優れていますが、保温性では劣ります。