「胸式呼吸」の効果とやり方。

Q.ピラティスでよく聞く「胸式呼吸」とはどんな呼吸法ですか?腹式呼吸とはどう違うのでしょうか。また、うまく行うコツもあれば教えてください。

A.下腹部を膨らませる「腹式呼吸」とは異なり、「胸式呼吸」は肋骨まわりを膨らませます。手で触りながら行うと動きを実感しやすいでしょう。
 「腹式呼吸」と、ピラティスで行う「胸式呼吸」との大きな違い。それは、腹式呼吸は下腹部を膨らませるという特徴に対して、胸式呼吸は意図的に腹部を引き込み、肋骨まわりを膨らませるという特徴があります。そのため、肋間式呼吸とも呼ばれています。

胸式呼吸の場合、息を吐くときは、下腹部や膨らませた肋骨が内側に深く引き込まれるまで完全に息を吐ききります。これにより、腹部の深層部にある筋肉が強く活性化されていきます。この筋肉を鍛えることで、内臓を適切な位置にキープし、背骨を支える背部(腰まわりの筋肉)とのバランスを正常に保つことへと繋がります。機能的な動きができる体づくりへの大切な役割を果たすのです。

 実際に、下腹や肋骨まわりを自分の手で触りながら胸式呼吸を行ってみることで、腹部の引き込みや肋骨の動きを感じ取ることができます。動画を見ながらぜひ実践してみてください。