スーツに合う帽子の選び方

着こなす際は、全体の雰囲気はもちろん、顔の形にマッチしたもの選ぶのがポイントです。

帽子は、コーディネート次第で粋なファッションを実現できるアイテムです。おしゃれに気を遣う人の中には、複数の帽子を持っている人もいるほどです。

帽子を選ぶ際のポイント

「自分に帽子は似合わない」そんな風に感じている人もいることでしょう。しかし、それは似合う帽子を見つけられていないからかもしれません。
顔の輪郭や頭の形は人によって異なるため、似合う帽子の種類も人それぞれです。

たくさんの帽子を試す
ショッピングセンターなどの帽子売り場で、パパッと数点試しただけで「自分は帽子が似合わない」と決めつけてしまってはいませんか?
帽子のコーナーを見渡してみましょう。すると、思っていた以上にたくさんの帽子の種類があることが分かるでしょう。

顔の形や体形で合わせる
顔の形から選ぶ方法もあります。帽子の頭が収まる部分を「クラウン」といいますが、『自分の顔とクラウンの形が似ているものが似合う』とされています。
輪郭と逆のタイプの帽子を選んでしまうと、輪郭が強調されてしまうため不自然な印象を与えてしまうのです。
そのため、顔の輪郭が丸い人は、丸みを帯びたクラウンの帽子を、角ばった人はクラウンが四角いタイプを選びましょう。
体形も、帽子選びで気にかけたいポイントです。帽子をかぶりこなすには、全体のバランスを考慮することが求められます。
やせ型の人には、ブリムが小ぶりでコンパクトな帽子がおすすめです。逆に、恰幅の良い体形ならば、広いブリムが向いています。
身長が低ければ、全体的に小さめの帽子がマッチしますし、高身長であれば大きめのブリムを持つ帽子が似合うでしょう。

サイズの測り方
衣類と同様に、帽子にもサイズがあります。適したサイズの帽子をかぶることはスマートに身に着けるためにも大切なポイントです。
ちょうど良いサイズの帽子を手にするために、サイズの測り方を知っておきましょう。
メジャー(巻尺)を用意し、眉毛から1cm上の部分を起点として、地面と水平に頭を1周させます。
その際に、ピッタリと頭に当て過ぎず、指1本程度の余裕を持たせて測られた長さが、自分の帽子のサイズです。

服装や色を考える
選んだ帽子がその日の服装に合っているかどうかは、とても大切なポイントです。帽子をかぶる際は『全身をトータルでコーディネートすることが重要』であることを忘れないようにしましょう。
帽子に意識が向き過ぎてしまうと、鏡を見たときについ頭部や顔にだけ目が行きがちです。
しかし、シックなスーツに奇抜な帽子であったり、カジュアルなジャケットに控えめな帽子であったりでは決してバランスが良いとはいえません。
また、色のバランスを取ることもハイセンスに着こなすために重要なポイントです。
スマートに合わせるには、その日の服装と帽子の色を『同系色』でコーディネートしてみましょう。全体に統一感を持たせることでより着こなしやすくなるでしょう。
夏用など季節を考える
『季節に合わせた帽体を選ぶ』ということも、ぜひ知っておきたいポイントです。季節感がずれていると、ファッションとしてのクオリティーは下がってしまいます。
身に着けるもの全般にいえることですが、素材の種類によって、見た目の印象は大きく変わります。それは、帽子にも確実に当てはまるのです。
夏季であれば、目が粗く、通気性に優れた『ストロー』や『ケンマ草』などが向いています。
冬季には、見た目にも温かみが感じられ、実際に防風性や保温性の高い『フェルト』や『ウール』が適しています。
このように、季節に合った帽体を選びは着実に抑えておきましょう。

帽子のかぶり方
まずは基本となる帽子のかぶり方です。スーツスタイルをよりスマートに見せるためにも、覚えておきましょう。
始めに、クラウンを下にして帽子を置きます。そして、ブリムの前後をそれぞれつまむように、両手で持ちましょう。
前後を両手で持った状態から、帽子の前部を額に付けてからかぶっていきます。その際、前髪が帽子からはみ出ないように注意し、ぐっと中に押しやりましょう。
その後、帽子の後ろ側に頭を入れ、最後に左右の角度を整えて完成です。