50代、若さの代わりに得たもの

50代に近づいて、若さの代わりに得たもの

歳を重ねてよかった3つのこと
40歳を過ぎてから、体調の変化が大きくなり、体力も落ちてきたのを感じます。昔のように元気に動き回ることができなくなったことで多くのことを学びましたし、体力が限られていることでピンポイントに絞って自分の得意なことをできるようになりました。
今日はそんなアラフィフが気づいた「歳を重ねてよかったこと」を紹介します。

 

●1:自分の体を大事にするようになった

40歳を過ぎると、日常の小さな出来事で体調の変化を感じるようになりました。若い頃は自分の体をギリギリまで酷使しても、短時間でリカバリーできたものですが、歳を重ねるとそれが難しい。

たとえば、食事の内容と体調の関係を強く感じるようになりました。
しかし、40歳を過ぎた頃から、外食が多くなると胃の不調を感じるようになりました。それをきっかけに、食事の内容やバランス、食事の量を見直すようになりました。今では少食にし、野菜中心の食事や発酵食品を取り入れることで、消化を助ける工夫をしています。

また、日常の生活習慣の見直しも始めました。若い頃は夜更かしをしても疲れを感じなかったのですが、今ではしっかりとした睡眠時間を確保することで、翌日の体調を保つように心掛けています。
アラフィフは睡眠が基本と感じます。寝る前にはスマホを見ないこと、瞑想を取り入れることで、質のいい睡眠を心掛けています。

さらに、ストレスのコントロール方法も学んできました。煩わしい日常や仕事のストレスは避けられないものですが、自分なりのストレスを解消する方法を見つけることが大切だと感じています。
ヨガをしたりマッサージをしたり、自分を労わる時間をもつことで、ストレスの蓄積を防いでいます。

 

●2:自分と世間がわかり、自分らしく生きやすくなった

アラフィフともなると、人生の多くの経験を経て、自分の価値観や信念がよりはっきりになります。また、世の中の動きや社会の流れにも敏感になり、それを自分の生活や仕事にどう活かせるかが分かるようになってきたのを感じます。

まず、自分の得意や好きなことに関して、これまでの経験から「どんな場面で最も力を発揮できるのか」、また「どのようなときに最も楽しめるのか」が分かるようになりました。

自分の不得意なことや、苦手なことに関しても、それを受け入れる姿勢が身についてきます。若い頃は、不得意なことを克服しようとするエネルギーがありましたが、50代になると、そのエネルギーを「得意なことをさらに磨くこと」に使ったほうがよいと気づきました。

たとえば私自身、若い頃は人前で話すことが苦手で、それを克服しようとスクールに通ったり、人前で話す際に台本を書いて練習したものです。しかし、今は苦手は苦手で置いておいて、書き物を中心とした表現方法を磨くことに注力しています。

世の中のルールを知らなかった若い頃は「真面目にがんばる」「親に言われたことを守る」といった行動が多かったような気がします。今は真面目にがんばるより、ポイントを絞って力を入れたり、親の教えをすべて守らなくてもいいんだ、と気づいてからは「自分らしさ」で物事を選べるようになりました。

また世の中のことを知らないと恥ずかしいと思っていましたが、今はもう情報が多すぎてすべての話題を追えないですし、世代が離れている人の流行までわからなくてもいいと割りきれるように。自分が大事に思うこと、自分の仕事に影響を与える範囲だけ、情報を集めるようになりました。

 

●3:病気の方や、体が不自由な方を思いやれるようになった

40代で大きな病気をしたとき、その不自由さとはどれほどのものかを痛感しました。そんな私を支えてくれたのは、周りの人の理解と優しさでした。とくに家族は本当に辛いときの心の支えで、家族ってこんなにも大事なんだな、と実感した。

病気の時は外出ができず、体調が悪く先が見えず、情緒不安定になりました。そんな経験を通して、病気の方や体の不自由な方の気持ちに深く寄り添うことができるようになりました。

また、元気なときは理解できなかったことが理解できるようになりました。

しかし今は、雨の日や寒い日は体がきつく感じることが増えました。この変化を通して、天気に敏感な方や、寒さで体調を崩しやすい方の気持ちが理解できるようになりました。自分がその経験を経てやっと、そういうことね、とわかりました。